栄養サポートチーム(NST)
病気の治療には栄養サポート(支援)が欠かせません。
病気の治療や健康の回復には手術や薬物療法、放射線治療、リハビリ等の様々な方法がありますが、これらが最大限の効果を発揮するためには、患者さんの体力を維持し、栄養状態を良好に保つことが必要です。しかし、病気の影響により、思うように食事が食べられない状態が長く続けば、十分な栄養を摂ることが難しくなり、体重の減少や栄養状態の低下につながります。
そこで、栄養療法の専門研修を受けた医療スタッフがチームを結成し、主治医の治療方針に沿いながら、患者さんの治療を栄養管理の側面から支援するのが栄養サポートチーム(英語名:Nutrition Support Team)です。医療現場では、英語の頭文字をとりNSTと呼ばれています。京都市立病院では平成17年2月から活動を開始し、平成29年2月には日本臨床栄養代謝学会のNST稼働施設として認定されています。
多職種で患者さんの治療を栄養面から支えます!
医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士が毎週カンファレンス(会議)を行い、対象患者さんの病棟を回診します。点滴や栄養剤の選択や量の調整、投与方法、食事形態の調整等の栄養療法を提案しています。歯科衛生士、言語聴覚士、臨床検査技師もチームに所属し、必要に応じて専門職種による支援を行います。
また、最適な医療サービスが提供できるよう、院内スタッフ向けの勉強会を定期的に開催し、栄養療法のレベルアップを目指しています。
写真は、院内スタッフ向けの勉強会の一コマ。経管栄養剤や病院食の試食を行い、栄養療法の質の向上につなげています。