第1回市民公開講座の紹介
令和2年度 第1回
よくわかる「がん」の病気と治療 〜予防から最新治療・意思決定まで〜
講演 第1部 診療部
- 消化器がんを「楽にしっかり」治しましょう
〜知って得する消化器がん治療の最前線〜
総合外科部長 佐藤 誠二 -
「がん」の患者数は高齢になるほど増加していきます。歳を重ねるにつれて遺伝子の異常が蓄積して発症に至るからです。性別では男性の方が罹りやすい傾向にあります。生涯で「がん」になる可能性は男性が約65%、女性は約50%で、死亡率は男性が約24%、女性が約15%です。では、どのような「がん」が多いのか。2017年度のデータで罹患数が多い順に見ていくと……
動画配信はこちら
- まず血液検査から
〜前立腺がんの早期発見・適切治療〜
泌尿器科部長 清川 岳彦 -
前立腺がんは血液検査で早期発見が可能であり、早ければ早いほど治療の選択肢は増えます。その時、適切な治療方法を選ぶことが重要であり、患者さんと話し合いながら決めていきます。2015年度の男性の「がん」患者数第1位が前立腺がんであり、日本人男性の10人に1人が前立腺がんになる計算です。では、なぜ増加しているのか。原因は高齢化社会であり、中高年が……
動画配信はこちら
講演 第2部 栄養科・看護部
- がんに向き合う食事のヒント
栄養管理係長 栄養管理士 植木 明 -
科学的根拠に基づく「日本人のためのがん予防法」では①食生活の見直し、②適正体重の維持、③身体を動かす、④節酒、⑤禁煙を「5つの健康習慣」としています。まず、食生活の見直しでは高塩分食で胃がんなどのリスクが上昇します。塩分摂取量の目安は男性7.5g以下、女性6.5g以下ですが実際の摂取量は男性11.0g、女性9.3gであり、3g前後控えることが必要です……
動画配信はこちら
- 十人十色の意思決定
〜正解は1つではない その選択を支える看護〜
副看護師長 緩和ケア認定看護師 吉田 克江 -
あるがん患者さんとの出会いによって、私は緩和ケアに関心を抱くようになりました。ご夫婦で食堂を営んでおられた50代の女性です。ある日、「私はがんになってよかった…」とおっしゃったのです。「がん」になって生命に限りがあることを痛感し、娘に伝えておきたいことも言い残せると語られたのです。「キャンサーギフト━がんからの贈りもの」という言葉も知りま……
動画配信はこちら