病態と嗜好に応じた個別食
京都市立病院では、塩分制限食、糖尿病食、脂質異常食、肝臓食、貧血食、胃切後術後食などの各種疾患に対応した食種があり、その他に、放射線治療等に配慮した口内炎食や、移植などに用いられる無菌食、誤嚥しにくい形態を用いた嚥下食など様々な病態に対応した食種を合わせて約180種の食事を提供しています。
その他、食物アレルギーや嗜好にも配慮した食事提供も行っており、特に化学療法などによる食欲不振の方には、お食事相談を行い、個々の病態を踏まえて希望に沿った麺類や寿司などの軽食を食思不振食として提供しています。
食思不振食
写真は、左:お寿司 右:サンドイッチ
嚥下食
嚥下食とは、噛む力や飲み込む力が低下したために、食べ物がうまく飲み込めない方の食事です。
食事をペースト状やムース状にしたり、やわらかく仕上げ、とろみをつけたりして、食事の固さや粘度、物性を調整しています。
嚥下食は、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013の基準に基づく調製を行っています。
写真は、左上:嚥下食Ⅱ(ペースト食)右上:嚥下食Ⅲ(ムース食)
左下:嚥下食Ⅳ(やわらか移行食)