【機器更新】脳血管・腹部領域をサポートする血管撮影装置「ARTIS icono D-Spin」導入
この度、京都市立病院では、現行の血管撮影装置の更新に伴い、2024年10月より脳血管内治療や消化器科領域の検査・治療をサポートする「ARTIS icono (アーティス アイコノ) D-Spin(シーメンス社製)」を導入いたしました。
1 機器の特徴
(1) 高画質・低被ばく
- より鮮明な画像により、血管や臓器の細かな構造をはっきりと捉えることが可能
- 被ばく量の低減により、患者さんの体への負担を最小限にする
(2) 高速・スムーズな撮影
- 撮影時間を短縮し、緊急時にも迅速な対応が可能
- スピーディーな3D回転撮影が可能
- バイプレーンシステムにより、血管を正面と側面から同時に撮影することで、検査時間を短縮でき、造影剤使用量を大幅(約半分)に削減することが可能
- 医師が直感的に操作できるインターフェースを備え、スムーズな検査・治療をサポート
(3) 高度な治療支援
- 医師のカテーテル操作を助けるガイディング機能など、治療をより安全で正確に進めるための様々な機能を搭載
2 主な対象疾患
(1) 脳血管
- 脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、未破裂脳動脈瘤、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、脳血管狭窄、頚部内頚動脈狭窄症など
(2) 腹部領域
- 肝臓がん、腹腔内出血(消化管出血、外傷性出血など)、静脈血栓症など
当院では、患者さんへより良い医療を提供できるよう、最新の医療技術の導入にも努めており、今回の装置更新もその一環です。本装置の導入により、より精密な診断と治療に貢献することが期待されます。
今後も、地域の皆様の健康に貢献できるよう、スタッフ一同努めてまいります。