臨床検査技術科
臨床検査技術科の理念
私たちは、安全で質の高い検査情報を迅速に提供し、他部門と連携したチーム医療を積極的に推進いたします。
臨床検査技術科の概要
当科は、患者さんから採取された血液や尿などの検体を分析する検体検査や患者さんのご協力を得て行う生理検査から得られた検査データを医師へ提供しています。これらの検査データは病気の診断や治療方針及び予後判定に大変重要な情報であるため、正確かつ迅速に提供できるように日々努めています。
また、病院職員と委託職員が一体となり、多職種からなる感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、静脈血栓症対策チーム、糖尿病教室への参加を行っています。各分野のカンファレンスへの参加や土・日曜日を含めた病棟予約採血分の採血準備などの病棟業務支援を行い、チーム医療の一端を担っています。
さらに、外来採血室にも臨床検査技師を配置し、看護部と連携した外来採血業務を行い、患者受付から検査結果報告までの患者待ち時間の短縮などのサービス向上に努めています。
検査項目説明書について
当院で実施している血液、尿などの主な検査項目と基準値(正常値:大人の値)、関連のある病気を示しました。
正確な病態の把握は、医師の『問診』、『視診』、『触診』、『打診』、『聴診』、そして様々な検査を組み合わせて総合的に行われます。検査結果が基準値から外れている場合でも、直ちに病気だと判断しないでください。結果に不安や疑問がある場合には医師に相談し、十分説明を受けることが大切です。
この説明書はその際の参考にしていただくようお願いします。
業務体制
当科は、病院職員26名と検体検査部門の委託職員17名で構成され、専門的知識と技術をもって、質の高い検査情報を迅速に提供しています。
なお、当科は、2011年から日本臨床衛生検査技師会「精度保証施設」、2013年に認定臨床微生物検査技師制度「研修施設」として認証され、継続更新しています。
臨床検査技術科の各部門紹介
臨床検査技術科は、以下のような専門分野ごとに構成されています。
病理検査
輸血療法センター(輸血検査・輸血用血液製剤管理部門)
細菌検査・感染管理部門
検体検査
外来採血業務
各部門検査件数
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
生理機能 | 53,335 | 37,840 | 43,518 | 44,295 |
病理 | 16,872 | 16,098 | 18,158 | 17,582 |
輸血 | 35,138 | 30,861 | 33,801 | 33,052 |
生化学 | 2,445,100 | 2,124,892 | 2,266,147 | 2,203,804 |
血液 | 308,301 | 271,009 | 301,668 | 297,982 |
免疫 | 283,900 | 242,930 | 266,056 | 269,199 |
細菌 | 59,779 | 51,087 | 61,788 | 60,939 |
一般 | 97,402 | 78,467 | 81,750 | 80,979 |
外部委託 | 79,173 | 76,709 | 76,598 | 77,584 |
合計 | 3,379,000 | 2,929,893 | 3,149,484 | 3,085,416 |
主な専門認定資格保有一覧(病院職員)
認定資格名 |
取得者数 |
認定心電検査技師 |
4 |
CDR(Cardiac Device Representative) |
1 |
認定超音波検査士(消化器領域) |
3 |
認定超音波検査士(血管領域) |
3 |
認定超音波検査士(循環器領域) |
3 |
認定超音波検査士(体表臓器領域) |
2 |
認定超音波検査士(健診領域) |
1 |
血管診療技師認定 |
1 |
日本臨床神経生理学会専門技術師 |
1 |
(国際)細胞検査士 |
4 |
認定病理検査技師 |
2 |
有機溶剤作業主任者 |
2 |
特定化学物質等作業主任者 |
2 |
認定輸血検査技師 |
3 |
細胞治療認定管理師 |
2 |
認定血液検査技師 |
1 |
感染制御認定臨床微生物検査技師 |
1 |
認定微生物検査技師 |
1 |
遺伝子分析科学認定士 |
1 |
施設認定
日本臨床衛生検査技師会精度保証施設
認定臨床微生物検査技師制度研修施設